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  • 中国特集 NRS、上海の倉庫機能を集約・再編
  • 2025年9月22日
    • 松本誠 営業本部経理
      松本誠 営業本部経理
     <日陸物流(上海)有限公司>

     <上海日陸北方物流有限公司>

     NRSは今夏、上海に点在する倉庫機能を1カ所に集約する拠点の再編を実施した。競争力を底上げした新体制で収益の上積みを目指す。中国からの輸出ビジネスの拡大にも注力する。化学品に加え、半導体や電池といった成長産業の製品や関連材料で、中長期的な物流需要の増加を捉えたい考え。

     同国では、日陸物流(上海)と上海日陸北方物流のグループ会社2社で、石油化学製品や半導体、インキ、塗料など、危険物を含む幅広い製品の物流サービスをカバーしている。今年初頭には、上海市内で両社のオフィスを統合し、連携の円滑化につなげた。

     完全子会社の日陸物流(上海)は、浙江省嘉興市に7200平方メートルの自社危険物倉庫を有し、倉庫業務やコンテナリースなどを手がけている。同社の松本誠営業本部経理は、「当局が危険物の適正な管理に目を光らせるなか、危険物の保管の安全性や各種法規制への対応、セキュリティといった事業の質が、他社との差別化要素となっている」と語る。中国国営企業との関係構築により、「事業基盤の安定性も追求してきた」(同)。

     このほど、国営企業と新たなパートナーシップを構築し、上海市金山地区に1500平方メートルの倉庫を確保した。同市内で使用してきた複数のチャーター倉庫の機能を集約する新拠点として運営し、業務の効率化・スピード化を図る。

     他方、上海日陸北方物流は国営企業との合弁会社で、輸出入を手配するフォワーディングや輸送業務を担っている。同国で化学品や電子材料などの自製化が進むにつれ、「輸入よりも輸出に関連したビジネスの機会が増加してきた」(同)ことから、ISOコンテナの取り扱い数量を増やすなど、輸出の増加に対応する体制作りを急ぐ。「現地政府の方針転換や米国の関税政策といった不確定要素もあるなかで、事業環境の変化に柔軟に対応していく」(同)構え。
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