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  • 中国特集 荒川化学工業、付加価値化 さらに推進
  • 2025年9月22日
    • 林永輝 執行役員事業本部中国代表
      林永輝 執行役員事業本部中国代表
     <荒川化学合成(上海)有限公司/南通荒川化学工業有限公司/広西梧州荒川化学工業有限公司>

     荒川化学工業は、荒川化学合成(上海)、南通荒川化学工業、広西梧州荒川化学工業の3現地法人を軸にさらなる成長を目指す。前期は電子材料関連やロジン系粘着・接着剤用樹脂などが好調で2社で過去最高益を更新。今期は中国景気の動向や米国の関税政策などもあり見通しは不透明だが、高付加価値化を推進し売上高は前期比でプラス成長を狙う。

     販社の役割を担う上海では、光硬化型樹脂「ビームセット」がフォルダブルスマートフォンなどディスプレイに用いる機能フィルムのコーティング剤用途で採用を拡大。熱硬化型樹脂「アラコート」の非シリコーン系の剥離コーティング剤も堅調に推移している。水素化石油樹脂「アルコン」は、生産拠点・千葉アルコン製造の設備不具合の改善にともない中国での販売拡大も期待される。超淡色ロジン誘導体「パインクリスタル」は、はんだフラックス材料や医療用貼付剤や3Dプリンター関連部材といった高付加価値用途で拡販を図っていく。

     このほか、リチウムイオン2次電池(LiB)向けバインダーは複数の現地メーカーでサンプルワークが進み、5Gには低誘電ポリイミド樹脂「PIAD」、また東莞分公司には顧客が来訪できる洗浄実験室も設け精密部品洗浄剤「パインアルファ」を軸として洗浄システムの提案を強化している。

     ロジン系粘着・接着剤用樹脂や製紙用サイズ剤を製造販売する広西梧州では、主力製品のロジン系粘着・接着剤用樹脂のコスト競争力強化や高付加価値化に取り組み、またサイズ剤では、カチオン系新製品の提案活動にも注力。臭気処理や排水処理、自動化などの設備投資も行い、環境対応と生産性向上を進めている。

     ポリアクリルアミド(PAM)系紙力増強剤やポリウレタン系印刷インキ用樹脂を製造販売する南通では、コスト競争力がある新製品のサンプルワークも推進するなど早期の採用を狙う。

     今後も海外の中核拠点として成長ドライバーとなる役割が期待される。
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