• 大型特集
  • 化粧品総合特集 高砂香料工業、ヒト型セラミドで新提案
  • 2025年9月29日
  •  高砂香料工業は、化粧品原料として、独自の不斉合成技術を用いたヒト型セラミドや、製品に清涼感や温感を付与するセンセート、抗菌や抗炎症作用のあるヒノキチオールを展開している。大学との共同研究を通じた新たな機能性の発掘や海外市場での採用拡大により、事業成長を図っている。

     主力原料であるセラミドは、天然ヒト型でヒトの皮膚や毛髪のセラミドと同一構造を持つ。浸透しやすく肌本来のバリア機能や保湿力を高めることから、スキンケアやヘアケア向けに広く使用される。長年の実績から国内外で採用を伸ばしており、OEM・ODMメーカーでの使用量も増加傾向にある。

     ヒト型セラミドの新たな機能性の探究を進めるなか、セラミドNDSを肌に塗布すると、他のセラミドへと分化する可能性を見いだした。この知見を活かした新しい処方提案へとつなげていきたい。また、ヒト型セラミドに環境汚染物質から肌を守る機能があることが分かってきている。

     近年は夏の暑さが厳しく冷感製品などが増えており、清涼感などを付与するセンセートも引き合いが強い。清涼感素材「COOLACT(クールアクト)」は、メントール特有の刺激や匂いを抑えつつ、清涼感の持続性を高めた素材として需要が拡大している。l-メントールとの組み合わせによる付加価値向上も訴求している。

     海外展開は、これまでアジア市場を中心に注力していたが、競争激化を背景にサステナビリティ志向の高い欧米市場への展開を強化する方針だ。とくに欧州では、天然由来原料へのこだわりが強く、ヒト型セラミドやセンセートの優位性が発揮されやすいとみる。海外展示会への参加や現地営業教育を通じて販路を拡大するほか、各国・地域の規制への対応も強化していく。
いいね
電子版無料トライアル

  • ランキング(特集)