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  • 化粧品総合特集 OEM/ODMメーカー 日進化学、顧客寄り添い成長需要捕捉
  • 2025年9月29日
  •  日進化学は、「生産性の向上」「付加価値の創造」「グローバル化」「経費削減」「価格転嫁」を重点テーマに、化粧品受託製造市場で成長を図る。生産部門では設備投資による機械化やIT化を推進し、筋肉質な体制を構築する方針。一方、原材料価格やユーティリティコスト、さらに人件費の上昇などが継続するなか利益率も低下している。今後は価格転嫁を含めた付加価値化を一層強化し、利益率の改善を図っていく。

     同社はOEM(相手先ブランドによる生産)メーカーであるとともに、コンセプトや素材、処方、パッケージ提案などODM(相手先ブランドによる設計・生産)まで展開。今後はODMとしての体制も強化し、自社工場を持たないファブレスメーカーなど新たな需要を取り込み成長につなげる。

     2025年度の第1四半期は数量ベースでエアゾール事業が前年同期比10%減、液体化粧品事業は4%増となり、全体では2%増加した。マーケットについては、エアゾールが縮小傾向にあるなか同社が強みとするUVスプレーや炭酸洗顔料など人体用品は今後の伸びしろが期待できる。一方、液体化粧品は全体的に堅調で今後は好調な製品カテゴリーの開発を促進し、好調な顧客に寄り添うことで案件拡大につなげていく。

     成長投資では、今年2月に和歌山工場でチューブ充填機を増強し生産ラインを拡充した。また12月には橋本工場で5トンの真空乳化釜を増設し、調合液の供給能力を引き上げる計画。人員不足解消や労働環境の改善に寄与する投資も積極的に進め、5月に橋本工場で外装ケースを積み込むパレタイザーロボットを6基設置している。

     海外展開では、子会社であるマレーシアの化粧品ODM/OEMを手がけるBSX社は前年並みの受注状況で推移。日系企業からの問い合わせが増えるなか、今後は東南アジア諸国連合(ASEAN)を中心とした海外進出を狙うブランドメーカーの受け皿となり、生産面でサポートを図っていく考えだ。
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