企業理念「美しさにまごころこめて」のもと、美的生活提案企業として歩みを続けてきた。研究開発では、高い安全性・機能性・独創性・感性価値を持った高品質な製品開発を基本方針に掲げ、お客様の美しさのために何ができるかを真剣に考え、満足していただける化粧品の創出を目指している。
当社の大きな強みは20年以上の歴史を持つ幹細胞研究だ。人生100年時代、自分らしく生きるためのカギとなる、全身の幹細胞にアプローチした研究に力を入れており、「若々しい肌」に重要な“表皮・真皮幹細胞”、「冴えた頭や前向きな気分」を支える“脳の神経幹細胞”、「疲れにくさ」にかかわる“造血幹細胞”に着目。長年研究している生薬「霊芝」の胞子から抽出した成分に、皮膚の幹細胞、神経幹細胞、造血幹細胞を増殖させる効果を見いだした。
パーソナル美容の時代に向け、一人ひとりに向き合う製品・サービスの開発を加速している。今年から美容アドバイスサービス「ジェネラボ」を開始。ゲノムレベルで肌質を解析する遺伝子検査に加え、皮膚科学の知見とAIによる肌状態の分析を組み合わせ、その人の肌に必要な美容を提案する新しい試みだ。
2024年には、本人の幹細胞を用いてその人の顔の形を再現した人工皮膚モデルの開発に成功。本人の顔をスキャンして作った顔型足場上で、本人の抜去毛由来幹細胞を培養し、個人の顔の形と肌質を再現した。同モデルを活用し、紫外線などの刺激や老化の進行を評価することで、個別の美容提案につなげていきたい。
皮膚常在菌研究でも新知見を見いだした。これまで、アクネ菌の中でもニキビの原因となるアクネ菌の遺伝子レベルでの特定やマラセチアがニキビに関与することを確認していた。最新の研究では、アクネ菌やマラセチアの数だけでなく、肌に生息する皮膚常在菌のバランスがニキビや肌荒れに関係していることを突き止めた。
霊芝と生命科学研究を応用した最高級ブランド「エンベリエ」
直近の遺伝子研究では、ほ乳類で最も長寿であるホッキョククジラの遺伝子に着目。美しい肌に重要なことは、NEIL1、ERCC1、PCNAという3つのDNA修復酵素を多く保つこと、またそれらは加齢にともない減少することを確認した。DNA修復酵素を高める素材を検討し、亜臨界水抽出技術を用いて開発した霊芝エキスにその効果があることを突き止めた。本知見を応用し、最高級スキンケアライン「エンベリエ」を刷新。遺伝子修復の観点から、肌の明るさやしわ、たるみといった複合的な肌悩みにアプローチする。
時代のニーズを捉えた製品開発により、企業価値の向上を目指していく。