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  • 化粧品総合特集 DIC、各種新製品の拡販急ぐ
  • 2025年9月29日
  •  DICの化粧品関連事業は、市場ニーズをとらえる製品ラインアップ作りに取り組む。米子会社サンケミカル製品の輸入販売を主軸としつつ、昨年化粧品顔料としては初の国内製造に踏み出した「INTENZA Hana(インテンザ ハナ)」など独自製品の販売も強化。幅広い製品群を揃えることで、グローバル市場でのプレゼンス向上を目指す。

     DICグループの技術力を結集したインテンザ ハナは、2024年の生産開始以降、赤系・青系合わせて3種類を展開。パール顔料に有機顔料をコーティングすることによりユニークで鮮やかな発色を実現した。分散が容易で安定的に発色できるため、使い勝手の良い製品設計だ。グローバル展開を推進し、アジアの成長市場においても積極的に採用を狙う。グローバルR&Dネットワークを活用した新色開発も進めている。

     国内製造品では、天然志向の高まりを受け、藍藻類「スイゼンジノリ」由来の超高分子量多糖体「サクラネクス」も展開。ヒアルロン酸の5倍以上の保水力に加え、ナノメートル厚の皮膜によるバリア機能も備える製品だ。清い湧水で知られる熊本県の一部地域にのみ生息し、絶滅危惧1類に分類されるスイゼンジノリを屋内培養により安定供給体制を実現したことも強みで、主にスキンケア市場で評価が高まっている。乾燥による髪のうねり対策にも効果があるとみており、ヘアケア市場でも実績が出始めている状況だ。

     サンケミカル製品では、4月に欧州で開催された展示会In Cosmeticsで強いメタリック光沢と鮮やかな色彩を持つパール顔料3種を上市。独自の複層構造により実現した高輝度エフェクト顔料で、鮮やかな色彩と耐光性に特徴があり、世界各地で実績作りを進めている。

     業界のニーズは社会のあらゆる事象によって変遷する。DICはこうした変化を先取りし、今後も時代にあった最適な提案を行っていく考えだ。
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