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  • 化粧品総合特集 日本精化、素材の新機能発掘に注力
  • 2025年9月29日
  •  日本精化は、化粧品原料を扱う主力のビューティケア分野をより一層拡大させる。特色ある製品を創出し続けられるよう研究開発力に磨きをかけ、素材が持つ機能を最大限発現させられるよう処方を含めた提案力を向上させ、さらには設備投資を行うなど各部門の強化を図り、同分野を成長させる。

     主にリン脂質素材、機能性油剤、美白主剤をはじめとした生理活性物質を手がけている。近年、欧米を中心とする海外で、植物由来原料などを用いたサステナブル素材を求める声が高まっている。リン脂質素材は植物由来だが、機能性油剤と生理活性物質についてもRSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)やNON-GMO(遺伝子組み換え作物ではない)対応の原料を用いた製品および、自然由来指数(ISO16128)を高めた製品の開発に力を注ぎ、サステナブル素材の品揃えを拡充している。

     なかでもサステナブル対応の機能性油剤は欧米を軸とする海外からの引き合いが強い。今後も需要の増加が見込まれることから増産することを決めた。約86億円を投じて高砂工場(兵庫県高砂市)内に機能性油剤のプラントを新設し、生産能力を現状比倍増の年約2500トンに拡大させる。稼働は2029年を予定している。

     リン脂質素材は伸ばしていくうえで、新たな機能の発掘に取り組んでいる。従来、O/W(水中油型)エマルションを得るための乳化剤として用いられてきたが、研究開発に励んできた結果、W/O(油中水型)エマルションを作製できることを見いだした。界面活性剤を使うことなくW/O乳化を行え、これまでにない特異な化粧品を作り出せるとして保湿クリーム、ウォータープルーフの日焼け止め、メークアップなどに採用を働きかける。
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