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  • 化粧品総合特集 日揮触媒化成、ヒトと環境に優しい原料
  • 2025年9月29日
  •  日揮触媒化成はヒトや環境にも優しい化粧品原料の提案に力を注ぐ。欧州では2035年までにマイクロプラスチックの使用が全面禁止され、ナノ(10億分の1)材料の規制強化も議論される中、国内外で代替ニーズの高まりを捉える。環境などに配慮したエシカル消費の需要増を見据え、コメやもみ殻といった植物由来の素材も拡充する。

     同社は化粧品原料として、感触を高めたり、光学特性を持たせたりする添加剤の球状シリカ、シリカや酸化チタン、マイカの複合素材、酸化鉄や酸化チタンを主成分とする無機顔料を手がける。

     マイクロプラとナノ材料の両規制に対応する戦略製品の一つが、バルーン(中空状)シリカ「BA4」だ。無孔質で中心部に空気層を持つことで一般的なシリカに比べ比重が軽くてソフト感があり、皮脂が付着した際も光の散乱効果を保持できる。日焼け止めやベースメークなどの用途向けに国内外で採用が広がる。

     独自技術でサブミクロン(1万分の1ミリメートル)サイズの一次粒子を配列制御して球状二次粒子とした平均粒径が約6マイクロメートルの多孔質シリカ「HCS」はナノ材料に非該当で吸油性に優れ、化粧品に配合するとオイル感の低減に役立てる。一般的なシリカに比べしっとり感が出せる無孔質の球状シリカ「CHIFFONSIL」も販売を伸ばす。

     新たに開発した植物由来素材の一つが、コメ由来のマイクロビーズ「OSSfEC」。コメのでんぷんを原料に使い、コメ由来のワックスで表面処理を施して湿気や水分に対する耐久性を高めた。感触は肌なじみやソフト感などに優れるナイロンビーズに近く、光の散乱効果なども付与できる。

     もみ殻由来のシリカを原料に使ったバルーンシリカ「BOTANILICA BA4」はBA4と同じ機能を持ち、未利用資源を活用した「アップサイクル商品」として価値訴求できる。もみ殻炭からシリカを抽出した後に残る炭素分を原料とした黒色顔料「Rice BLACK」は環境性能と漆黒に近い黒色が表現できる利点を訴求し、26年度中の製品化を目指す。
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