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  • 化粧品総合特集 トクヤマ、外部連携で処方開発強化
  • 2025年9月29日
  •  トクヤマは化粧品原料ビジネスの強化を図っている。主力製品である真球状シリカエアロゲル「エアリカ」と非晶質球状シリカビーズ「エクセビーズ」を軸に、グローバル市場での成長を目指している。

     エアリカは、90%以上の空隙率を有し、既存の多孔質シリカの約2倍の吸油能力を持つことから、肌のテカリ防止や頭皮のべたつきを抑制できる。細孔内に有効成分を担持・徐放する性質も特徴の一つ。近年では、日焼け止め製剤への少量添加によるSPFブースト効果を確認。さまざまな紫外線吸収剤との組み合わせ効果を検証し、提供データ数の拡充を進めていく。

     グローバルで販売されているベースメーク製品への採用実績があり、国内外で存在感を高めるエアリカ。国内で新規の採用が進む他、国外ではOEMメーカーで原料登録が行われ、着実に採用実績を積み重ねている。2025年の販売量は目標とする1トンに達する見込みだ。最近では、中国や韓国、タイ、インドなどアジアからの問い合わせが増加しており、代理店と連携しながら市場開拓を進めていく。

     エクセビーズは、メーキャップ製品向けに滑らかな肌触りやソフトフォーカス効果を付与する機能を持つ。樹脂ビーズと同等以上の滑らかさを持つため、これらの代替原料としても有力であり、欧米を中心に引き合いが多くなっている。拡販に向けては、最大の強みである「感触」を体感してもらうため、展示会への出展などを通じた顧客接点の拡大を重視。感触のメカニズム解明による、新たな訴求ポイントの発掘も目指す。

     トクヤマは粒径制御や表面処理といった粉体制御技術を強みの一つとしているが、化粧品向けビジネスは新規事業の位置づけ。今後は化粧品の処方開発力の強化に向けて、化粧品原料を手がける化学メーカーとの連携を探っていく。すでに数社と勉強会を計画しており、互いの原料を持ち寄って処方例の検討などを行う方針だ。
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