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  • シンガポール特集 SCES、先端後工程でシステム実績
  • 2025年11月17日
    • 根岸健太郎 社長
      根岸健太郎 社長
     住友ケミカルエンジニアリングは今年3月末にJFEエンジニアリングの傘下となり、「JFEプラントテクノロジー(JPT)」として再出発した。シンガポール法人のSCESはFS(事業化調査)支援からFEED(基本設計)、EPC(設計・調達・建設)まで一貫提供を続けており、2024年には進出40周年を迎えた。グループ体制が変化を遂げたなか、100億円以上の大型プロジェクトを単独遂行できる能力を生かして他拠点とのシナジーを追求していく。

     SCESは住友化学やそのグループ会社の建設プロジェクトで培った石化プラント分野とともに、半導体産業を主戦場に据える。シンガポールではすでに洗浄剤・研磨剤などの薬液供給・薬液希釈・スラリー供給システムを300以上納入した実績を保有。これまで前工程向けに強みを発揮してきたが、直近では相次ぐ工場建設のなかで後工程への進出が新たな焦点に浮上してきた。

     使用する薬品種は前工程より現状は少ないが、技術革新にともなって後工程への研磨・洗浄プロセスの組み込み事例は顕著に増えている。根岸健太郎社長は「AI(人工知能)やデータセンターに不可欠な高集積・積層化の半導体の域内生産が近づくなかで裾野を広げたい」と話し、このほど先端パッケージングプロセス向けで初の実績となるプロジェクトも現在遂行中だ。グローバル半導体大手の集積するシンガポール・マレーシアは今後も主要市場であり続けるが、「この納入実績を元に、JPTと協業体制で日本市場へシステム輸出を果たす」(根岸氏)狙いもある。

     三井E&Sプラントエンジニアリングの流れを汲むJFEプロジェクトワン(JPO)とJPT系列では顧客層が重ならない利点があり、今後はJFEエンジニアリングシンガポール事務所とプロジェクト協業なども進む見通し。シナジー発現とともに、両社は東南アジアでの事業領域を拡大していく。
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