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  • シンガポール特集 川研シンガポール、高付加価値な処方提案訴求
  • 2025年11月17日
    • 蛭川望 社長
      蛭川望 社長
     川研ファインケミカルの現地法人である川研シンガポール(蛭川望社長)は、ライフ・ファイン事業の両輪で東南アジア地域の市場開拓を一段と進める。シャンプーやボディソープなどパーソナルケア用途に加え、化成品や触媒、医薬中間体などファイン製品群の拡販にも注力し、両事業で成長の軸足を広げる。

     ライフ事業ではアミノ酸系界面活性剤「アラノンALE」を中心に、「ソフタゾリン」、「アミゼット」、「アミゾール」など複数の製品を組み合わせた処方提案を展開。プレマス~プレミアム帯を主戦場と位置づけ、付加価値を求める顧客層に照準を合わせていく。

     「東南アジアでは高付加価値志向の消費者が増えており、処方から提案することでより受け入れられやすい」(蛭川社長)。マレーシア、インドネシア、ベトナムなどを重点市場に、各国代理店との連携を強化して市場浸透を進める。このほか、パーソナルケアで培った界面活性剤技術を工業分野にも応用し、用途の広がりを生かして事業基盤の強化を図る。

     一方、ファイン事業では製品構成の多様化を進め、化成品や医薬中間体、アルミナゾル、フロー合成用触媒など付加価値の高いスペシャリティ製品の展開を進めていく。

     なかでも、フロー合成用触媒は廃棄物を抑えた環境対応型の技術として注目され、日本の研究開発部門と連携しながら市場開拓を開始した。静岡・福井両工場で生産されるスペシャリティ品を軸に各国で提案を進め、競合の多いコモディティ領域との差別化を図っていく考えだ。

     今年創業80周年を迎えた川研ファインケミカルにとって、シンガポールは唯一の海外販売拠点であり、東南アジアのハブとしての存在感をさらに高める役割を担う。蛭川社長は、「域内の顧客と関係を深められるのは、現地に拠点を構える私たちの強み。関係強化を通じて製品の市場拡大を図っていく」と語る。
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