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  • シンガポール特集 UTSU SINGAPORE、エッチング工程薬剤を柱に
  • 2025年11月17日
    • 宇津憲一 宇津商事社長
      宇津憲一 宇津商事社長
     宇津商事(宇津憲一社長)の現地法人UTSU SINGAPOREは今年、設立10周年を迎えた。主力の半導体関連製品は、昨年新たに立ち上げた米国拠点との連携を通じて需要掘り起こしを強化。現地工場で採用されたエッチング工程薬剤は、UTSU SINGAPOREを支える大きな柱として期待される。足元では半導体製造工程向けの薬剤は堅調に推移。パーソナルケア分野では、価格競争力が認められ新規の大口顧客と契約、大幅な売り上げ増につながっている。今後も的確にニーズを把握し、適材適所の提案活動を継続していく。

     シンガポール拠点は日本から取引のあった半導体客先への支援と提案の強化を目的として2015年に設立。半導体製造に使われる添加剤や洗浄剤、表面改質剤といったCMP(化学的機械研磨)工程薬剤を中心に取り扱い、現地の米系半導体メーカーなども顧客に持つ。

     昨年は、従来主軸としてきたCMP工程の薬剤に加えてエッチング工程薬剤が現地量産工場に採用され、今年にかけてUTSU SINGAPOREのビジネスを大きく牽引した。引き続き次世代の半導体製造工程への採用を目指し、提案活動に注力している。顧客の米系半導体メーカーの研究開発部門が今年、米国からシンガポールに移管された。営業面や人脈形成などの取り組みに注力し、エッチング工程薬剤に限らず、CMP周辺など次世代半導体で使用される材料の開発を視野に入れる。

     新規事業では、パーソナルケア用品向けの商材の販売に力を入れている。主にシンガポール周辺国のユーザー向けの販売が好調で、大口の新規顧客を獲得したことで今年は売り上げが伸長している。水処理フィルターは24年にエンジニアリング企業と連携し、シンガポールの半導体後工程工場で初めて実績化した。シンガポール島内や後工程工場のあるマレーシアで提案活動を活発化させている。
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