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  • シンガポール特集 SDCテクノロジーズ・アジアパシフィック、ビジョンケアを軸に横展開
  • 2025年11月17日
    • ロー・ブンチャイ 社長
      ロー・ブンチャイ 社長
     三井化学のビジョンケア材料事業において、コーティング材料の製造・販売拠点であるSDCテクノロジーズ・アジアパシフィック(SDC-AP)は、機能性コーティングで攻勢をかける。まずは主力のメガネやサングラスといったビジョンケアで技術開発を推進。スポーツやセーフティ、ミリタリー、自動車用途へも横展開していく。拡張現実(AR)・仮想現実(VR)といった新分野にも注力する。2023年に新設した研究開発(R&D)機能を活用、「アジア顧客のニーズにスピード感を持って対応していく」(ロー・ブンチャイ社長)考えだ。

     SDC-APは、コーティング材料メーカーである米SDCテクノロジーズのアジア拠点で、米工場とともにグローバル供給体制を担っている。両拠点で同じ原料を用いて同一の製品を生産できる体制を整えており、適地生産を実施。BCP(事業継続計画)対策にもつなげている。

     製品の主力はハードコート。水系や紫外線(UV)硬化型などさまざまなグレードを揃える。また、ポリウレタン系を中心とした防曇コートにも強みを持つ。さらに近年、SDCテクノロジーズでは外部技術の導入も積極的に推進。20年には独コーテックを買収、撥水や反射防止コート材料にかかる技術を手に入れた。さらに24年には英ジェームス・ロビンソンから色素技術も獲得して調光領域にも力を入れている。

     SDC-APでは機能性コーティングを強化、中国や東南アジア、インドといった地域を中心に伸びが期待できるビジョンケア分野の需要を取り込む。さらにその技術をスポーツ、AR・VRといった次なる成長ドライバーへ応用する戦略だ。

     一方、顧客の環境負荷低減へのニーズにも応えていく構え。防曇フィルムの供給もその一つでスーパーやホテルで曇りを解消する熱風にかかるエネルギーの削減に貢献する。また、有機フッ素化合物(PFAS)フリー製品も揃え、顧客へ提案している。
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