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  • 半導体材料特集 住友化学、先端領域で市場プレゼンス
  • 2025年8月25日
    • テキサス拠点
      テキサス拠点
     住友化学は、半導体材料事業で、先端プロセスをターゲットに市場プレゼンスを高める。中核のフォトレジストや世界トップクラスのポジションを誇る高純度ケミカルで開発、供給体制の拡充に経営資源を厚く投じ、事業拡大につなげる。蓄積する技術や素材力を生かして微細化や3次元化に対応する新規材料を創出し、成長を加速する。

     フォトレジストでは、液浸ArFで高いシェアを握る。既存品にとどまらず、アルカリ現像タイプの高解像度ネガ型を開発中。アルカリ現像のトータルプロセスコストや環境負荷を低減する点、ネガ型の特定のパターン形成に対する優位性を組み合わせた差別化品とし売り込む。

     EUV(極紫外線)レジストは、次世代露光機向けの「有機分子レジスト」のほか、既存露光機向け新規品の評価ステージが進展している。先端領域で全方位に製品を投入し市場ニーズに応える。

     高純度ケミカルは、イソプロピルアルコール(IPA)やアンモニア水、硫酸や過酸化水素水などをラインアップする。日本、韓国、中国に拠点を構え、愛媛工場(愛媛県新居浜市)で硫酸を、韓国でアンモニア水を増強するなど積極的な設備投資を行ってきた。さらに米テキサス州に工場を新設し、25年春から試運転を始めている。アジアでの販路を生かして米国でも顧客を獲得。順次、生産品目の幅を広げる。

     第3の柱として機能性ケミカルを育成する。先端後工程のウエハー薄化工程で用いられるグルークリーナー、先端前工程の金属を選択的に溶かす選択エッチャントが実績をあげており、新規の需要を取り込んでいく。

     前工程分野での知見や、材料設計、加工技術を生かし後工程材料の開発にも力を注ぐ。高純度アルミナの粒子径・形状制御技術と有機系材料の合成・物性制御技術を融合させた、放熱性に優れるパッケージ材の開発などに取り組んでいる。

     開発・供給力を発揮して質と量の両面で強化し、ポートフォリオを絶えず高度化して持続的な成長を実現する。
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