次世代材料研究棟
ステラケミファは、2027年度を最終とする第4次中期経営計画を「真の成長に向けた変革の時」と位置付け、収益基盤強化を図る。主力の半導体関連は、海外重点市場への販売強化を打ち出し、ユーザーの投資計画に合わせた取引拡大や北米市場における販売増、特定のエリア・顧客に依存しない多角化を推進。一方、開発面では次世代/先端半導体製造プロセスにおける課題に対して、高選択エッチング液といった機能性薬液の高機能化などに注力し付加価値向上につなげていく考え。
同社は半導体の製造工程における洗浄やエッチング用の薬液などを展開。とりわけ顧客ニーズへの対応には定評があり、こうしたマインドが不純物を極限まで低減させた参入障壁の高い薬液展開にもつながっている。半導体の製造工程に欠かすことのできない同社の超高純度フッ化水素酸は、国内外の半導体メーカーから高い評価を得ている。
半導体分野の主な研究開発テーマは、機能性薬液の「高選択エッチング特性」「半導体デバイスの微細化に対応」などでファシリティや人員も拡充して取り組む。半導体製造に不可欠な特定の膜質のみを選択的にエッチングできる薬液の高性能化を図り、半導体デバイスの微細化に対応していく。また、先端プロセス用途で顧客評価を進めていた素材が良好な結果を得られたことから、今後はスケールアップにもつなげていく構え。新素材の開発は、三宝工場(堺市)内の研究拠点「次世代材料研究棟」を活用し、早期の社会実装を目指す。
今後は、新規事業の創出・育成に向け成長基盤も強化していく。マテリアルズインフォマティクス(MI)の活用やテーマ創出に向けたアカデミアとの連携も推進。オープンイノベーションの一例では、23年より広島大学を中心とした半導体研究開発・人材育成組織「せとうち半導体共創コンソーシアム」に参画しており、今はウエハーの洗浄技術などに取り組む。また、研究開発拠点の増設も検討し、将来的なグローバル展開の強化にもつなげていく。