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  • 半導体材料特集 大阪有機化学工業、EUV用途もシェア拡大へ
  • 2025年8月25日
    • 金沢工場の半導体材料製造設備
      金沢工場の半導体材料製造設備
     大阪有機化学工業は、半導体製造のフォトリソグラフィー工程で使用されるレジスト原料のアダマンチル系モノマーやラクトン系モノマーをはじめとする(メタ)アクリルモノマーを開発・供給している。高い品質管理と開発力を生かし、ArF(フッ化アルゴン)フォトレジスト原料では世界トップシェアを誇るが、EUV(極紫外線)用途でも実績を伸ばしている。今後も万全な品質保証体制および製品の安定供給により安定成長を実現する。

     2024年11月期から30年11月期までの中期経営計画「Progress&Development(P&D)2030」では、事業領域において重点領域の拡充、環境社会へ向けた材料開発などを基本戦略に掲げる。重点領域の拡充に向けて、最先端の半導体用材料の開発を加速させるとともに、周辺材への展開による半導体関連事業の拡大を目指している。

     半導体材料に関しては、安定した品質と高い開発力により顧客の要求に対応するとともに、原料の安定調達を含めサプライチェーンを最適化することで製品の安定供給を実現している。自然災害など不測の事態に備えるため、BCP(事業継続計画)対策の強化にも努めている。加えて、スループット(単位時間当たりの処理能力)やラフネス(表面粗さ)の課題解決寄与など、次世代半導体プロセスに対応した新規のアクリル系材料の開発・実用化を目指す。特殊構造のスチレン系EUVレジストモノマーの開発にも力を注いでおり、最先端EUV用途でのシェア拡大を狙う。

     金沢工場(石川県白山市)では、設備投資を継続実施しつつ供給体制を順次拡充している。材料開発から工業化までのスピードおよび確実性向上を図るため中量実験室を建設、25年中の稼働開始を計画する。P&D2030内での次期設備投資も検討しており、引き続き、需要動向にあわせ生産能力を高めていく。
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