張俊 総経理
<積水化学(中国)有限公司>
積水化学工業は中国でグループの総力を結集し、収益力を高めていく。2023年の部門間連携から始まり、翌年は領域に拡大した。25年は企業間連携-と、毎年連携範囲やスケールを拡大してきた。中国ではすでに地産地消体制が構築されており、グループ力を生かし既存事業のアップデートや価値の最大化を図っている。
国内に全6カ所の製造拠点と貿易会社を持つ。積水化学(中国)は地域統括会社として、3本柱であるモビリティ、エレクトロニクス、メディカルなど現地事業の統括を担っている。昨年から1年をかけて現地スタッフ向け経営者育成プログラムを実施。人材の現地化にも取り組んでいる。他方、積水映甫高新材料(無錫)は今期から日本と連携し、生産工程で発生する端材などのリサイクルに向けて検討を開始した。
来期にはグループ会社である積水保力馬科技(上海)(上海市、積水ポリマテック上海)工場への投資を予定している。事業環境の変化に合わせ、自動車向けモビリティなどグループで生産している他分野の製品群を生産するマルチプラントへとシフトする方針。
今年上期の中間膜事業は、中華系自動車OEMへのヘッドアップディスプレイ(HUD)搭載拡大にともなって、主力製品のHUD用楔膜の販売が好調だった。年末まで高い稼働率を維持できる見通し。放熱部材も需要が伸長し、稼働率も上昇している。エレクトロニクス分野では2年連続の最高益更新を狙う。
メディカルでは、国産化優遇政策や医療品の入札制度(集中購買制度)、入院患者の診断情報に基づいて医療サービスの費用を管理、予測するために用いる分類である(DRG)による検査項目削減など厳しい外部環境に直面している。下期は国産品優遇政策への対応として、中国産の新凝固機器の上市を予定している。