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  • 中国特集 日産化学、車載調光フィルム 先行参入
  • 2025年9月22日
    • 中田孝和 総経理
      中田孝和 総経理
     <日産化学材料科技(蘇州)有限公司>

     日産化学は、中国の車載向け調光フィルム市場に先行して参入し事業拡大を目指す。電気自動車(EV)市場の立ち上がりに合わせ今後2~3年で需要が本格化する見通しで、日産化学材料科技(蘇州)の中田孝和総経理は「中国は機能性材料事業の重要性が増している」と話す。

     機能性材料事業はディスプレイ、半導体関連部材を手掛けるが、顧客の中国生産シフトが進み年々販売が増加、2024年はディスプレイ、半導体ともに大幅に拡大した。25年上期も好調を維持しており、通期で前年を上回る見通し。ディスプレイ向けは台数ベースでは飽和感もあるが、画面の大型化で面積ベースでは緩やかに成長している。ローカルメーカーの部材現地調達化も踏まえ現地生産体制の整備を検討、26年の委託生産開始に向け一部試作を始めている。車載向けは大きな市場になると考え、5年以上前から開発を進めてきた。EV化の進展にともない成長を見込む。塗布型のOLED向け部材の開発も進めており「中国で需要が立ち上がった際は拡大していきたい」(中田氏)と話す。

     半導体向けの反射防止(ARC)フィルムはローカルメーカーのシェア拡大で販売が拡大しており、古い世代のレガシー需要を押さえつつ、照射波長の長い最先端分野にも対応する。日本や中国以外のアジアで立ち上がった技術が中国市場で大きくなるイメージで今年3月には上海、南京に続く第3の拠点として深圳支店を設立。顧客サポートの強化とともに営業エリアを拡大した。研究開発拠点である蘇州はローカル顧客対応を中心に顧客で発生するトラブルへの対応や材料のチューニングなどを行うが、「既存事業の研究開発は安定期に入りつつあり、次の新しい技術にシフトしていく」(同)考えだ。
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