叶兆維 董事長兼総経理
<捷恩智(上海)企業管理有限公司>
JNCは中国市場で事業環境の変化に合わせた改革を進めながら、差別化製品やサービスの展開に力を入れる。現地法人の捷恩智(上海)企業管理が人事・総務や経理・財務、法対応など各種サービスを現地グループ会社に提供することで業務を効率化するとともに、ガバナンスを強化する。さらに、各事業への営業支援により、同国におけるビジネスの拡大に貢献していく。
捷恩智(上海)企業管理は昨年で設立20週年を迎えた。当初は日本など国外拠点から輸入販売する商社機能を果たしていたが、グループ会社が次第に増え、2016年に各社を統括する管理性公司に改組した。法令順守を徹底する研修の実施や、適正な取引関係を守るルール作りなどに取り組んでいる。
競争環境の激化により、同国におけるグループの液晶事業と不織布事業の構造改革を進め、この半年間で関係会社2社の譲渡を実施した。叶兆維董事長は、「当社設立から営業中心の約10年、営業と統括を両輪とする約10年を経て、転換点を迎えている。次の10年へ経営資源の配分を最適化していく」と話す。
営業支援により、広州で製造する繊維や不織布に加え、フィルター製品やグループの戦略製品と位置づける肥料・ライフケミカル・シリコーンなどの拡販に注力していく。就農人口が減少するなか、「農業の省力化に貢献する肥料の価値は高まっていく」(叶董事長)とにらむ。医薬品原料の精製などに使う「セルファイン」も今後の市場拡大を期待する。反応性シリコーン「サイラプレーン」については販売の拡大が順調だ。
ポリプロピレン製造や塩化ビニル製造のライセンス事業では、引き続き新規案件の獲得に取り組んでいく。足元では、顧客の塩ビ案件で複数のプラントが立ち上げ時期にさしかかっている。