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  • 中国特集 東亞合成、現地密着の製品開発に力
  • 2025年9月22日
    • 五十嵐一郎 董事長
      五十嵐一郎 董事長
     <東亞合成(上海)企業管理有限公司>

     東亞合成は、中国市場で差別化製品の取り扱いを拡大する。電池・半導体・医療といった分野をターゲットに含め、日本国内で製造する特殊品の提案や販売を活発化すると同時に、現地のニーズに密着した製品開発に力を入れる。東亞合成(上海)企業管理の五十嵐一郎董事長は、「東亞合成の開発品が、競争激化の中国で通用するか挑戦している。グループのアジア開発拠点として拡大していきたい」と話す。

     中国には、工業用・消費者向け接着剤を製造販売する東亞合成(珠海)、接着剤などを輸入販売する東亞合成香港のほか、光硬化型アクリレートを製造販売する東亞合成(張家港)新科技といったグループ会社がある。2023年には、貿易機能と開発機能を合わせ持つ東亞合成(上海)企業管理を設立した。これまで同国で取り扱っていなかった商材で新たなビジネスの立ち上げに取り組んでいる。

     上海市内に整備した開発センターが昨年、実験業務を開始した。リチウムイオン2次電池の電極に使うアクリル系バインダーでは、サンプル提供や性能評価が複数の顧客と進展中だ。携帯電話や電動工具のような民生用途の高性能な電池を中心に引き合いがあり、採用され始めている。

     半導体分野に向けては、化学機械研磨(CMP)スラリー用ポリマーを展開する。顧客の工程に最適な製品の提案や、日本の開発機能と連携した製品のカスタマイズに取り組んできたことで、有償サンプルから徐々に事業が拡大しつつある。中国政府が半導体の自製化率を高める方針を掲げるなか、半導体産業が盛り上がりをみせており、「当社にとってもチャンス」(五十嵐董事長)と期待をかける。

     医療分野では、パップ剤や冷却シートに使う水溶性ポリマーの販売が昨年から実績化してきた。今後は顧客商品の医薬品としての登録取得が進むにつれ、販売がさらに伸びていくと見込む。
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