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  • 中国特集 クラリアント、高機能触媒でCN化貢献
  • 2025年9月22日
    • 王建基 触媒事業部プロピレン部門グローバル副総裁
      王建基 触媒事業部プロピレン部門グローバル副総裁
     クラリアントは、生産性や省エネ性に優れる触媒を供給する世界的な高機能化学品メーカー。中国ではPDH(プロパン脱水素)装置用触媒や排ガス浄化触媒に加え、カーボンニュートラル化に寄与するグリーン/ブルー水素、メタノール/アンモニア、スチレンモノマー(SM)の製造などに使う触媒を幅広く供給している。PDH用触媒CATOFINは中国で最大手の一角を占める。嘉興に工場を構え、地産地消体制で通商摩擦の影響を軽減している。

     同社は中国で販売する製品の6割をローカル生産している。昨秋には靖江でブレーキ液の新ラインを増設。今夏、滄州では樹脂安定剤の第2ラインを立ち上げ、年末には大亜湾でハロゲンフリー難燃剤の第2工場と、増強したエトキシレーション設備の稼働を控える。

     ルーマスのPDHおよびイソブタン脱水素技術向けに設計されたCATOFINは、今年も福建・山東両省などの大型装置で採用され、中国で同触媒を使うPDH装置は計22基に増加。さらに8基で採用が決まっている。最近では、製品寿命と選択性を2割高めたCATOFIN312の販売を伸ばしている。

     中国でグリーンエネルギー産業が勃興するなか、今年6月にはクラリアントのメタノール製造用触媒Megamax900を採用した、同国初の商業規模バイオマスメタノールプラントが稼働。独企業と共同開発中の液体有機水素キャリア(LOHC)再水素化用触媒も中国で有望視する。

     またSM製造用触媒Styromax UL-100は、プラントの省エネ性を大幅に高めることができる点が評価され、域内で採用が始まった。

     クラリアントは、プラントのリアルタイム情報を基に触媒使用を最適化するデジタルサービス「CLARITY」とそのアップグレード版「同Prime」を提供。世界170プラントで採用され、触媒の性能・寿命予測やプラント運用改善に寄与している。
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