大多和利彦 総経理
<長谷川香料(上海)有限公司>
<長谷川香料(蘇州)有限公司>
長谷川香料は国内3拠点目の建設を進めており、フレーバー事業のさらなる飛躍を狙う。中国現地法人では上海と蘇州の2拠点体制を敷く。2027年には浙江省で新工場が稼働開始する見込みで、中国香料業界でプレゼンスを高めていく。
上海はフレーバーとフレグランスの販売に加え研究開発、フレグランスの生産を担う。蘇州では主にフレーバーを生産している。このほか、北京、広州にも支店があり、沿岸部を中心に中国市場をフォローする。
本上期の中国事業は堅調に推移し、前年比でプラスとなった。牽引したのは収益の大半を握る飲料向けフレーバーの受注が好調だったため。トイレタリー用品向けを中心とするフレグランスも着実に実績を積み重ねている。
得意とする飲料向けフレーバーは成長ドライバーのひとつで、引き続き注力していく。さらに加工食品向けでもよりユーザーニーズに適応した製品やリアルな香りを追求していく。
小回りがきく製品開発によって新製品の上市スピードを速めることで、競争が激しい中国香料業界で収益力の維持・向上に努めている。少量多品種生産を実現し、他社との競合を避けることもテーマのひとつに掲げる。
また、浙江省平湖市独山港経済開発区で新フレーバー工場の建設が進行している。同国におけるフレーバーの生産能力は大幅増となる見込みで、国内フレーバー事業の収益力を一層高める方針。
中国香料業界は欧米系大手香料メーカーのほか、現地メーカーの台頭も目立っており、危機感を持っている。同社としてはユーザーが求める香りに近づけるとともに、安定品質・供給に引き続き注力していく。