澤田公平 日油(上海)商貿・常熟日油化工董事長
<日油(上海)商貿有限公司>
<常熟日油化工有限公司>
日油は、中国拠点の常熟日油化工で生産する脂肪酸エステルと有機過酸化物のさらなる多角化を推進する。日油(上海)商貿・常熟日油化工の澤田公平董事長は「成長市場のライフ・ヘルスケア(HC)、電子・情報の関連市場を中心に製品を拡充し、中国系顧客への浸透を図る」と話す。
2024年度の業績は、ライフ・ヘルスケア分野では、中国系製品の品質向上と、低価格化により、国内で急速に中国系製品への切り替えが進み、日本からの輸入製品の販売が減少、電子・情報関連製品や常熟日油化工製品などの産業機能材も、樹脂材料や自動車用材料における中国系企業との競争激化で販売が減少した。現在は各分野で対応が進み、ライフ・ヘルスケア製品を中心に販売が回復基調にあり、2025年度は堅調に推移している。
白剛 常熟日油化工董事
常熟日油化工の白剛董事は「安全性確保のため常にプロセスの改良、技術革新に取り組んでおり、政府からも技術力が高く評価されている」という。
常熟日油化工の2大製品の商流は主に日系向けだが、異なる分野、用途で中国系顧客向けに拡販する。脂肪酸エステルは冷凍機油でも特定のバルク品が主体だったが、今年から本格的に多角化を推進していく。
有機過酸化物は、塩ビ重合開始剤や太陽電池EVA封止材用架橋剤の市場が大きいが、新規参入が多く価格競争も厳しいため、今後は電子・情報分野向けの樹脂や高耐久性樹脂など特殊樹脂向けにも展開を強化する。
澤田氏は「現地スタッフも成長しており、今後は現地スタッフの活躍の場を広げた運営体制も視野に入れ最適な形を考えていきたい」と意欲を見せる。