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  • 中国特集 MORESCO、環境価値・グループ成長追求
  • 2025年9月22日
    • 劉英進 執行役員
      劉英進 執行役員
     <莫莱斯柯貿易(浙江)有限公司>

     <莫莱斯柯(浙江)功能材料有限公司>

     MORESCOは、中国において社会的・環境的価値とグループ成長の両立を目指す。2023年に上海と無錫の特殊潤滑油製造会社2社を浙江省海寧市に集約し立ち上げた莫莱斯柯(浙江)功能材料で生産性向上とコスト削減を目指すとともに、無錫の研究開発センターで環境負荷低減に貢献する製品開発を推進する。

     莫莱斯柯貿易(浙江)の主力は8割を占める自動車関連の潤滑剤、切削油剤。24年度の同社グループ中国拠点全体の売上高は微増、25年度上期は売上高は微増だが利益では前年を上回った。中国は電気自動車(EV)を中心に市場が拡大しているものの、離型剤の使用量が少なく需要は横ばいで推移する。今後は付加価値の高いギガキャストや軽量化部品向けの需要拡大に期待する。

     研究開発ではバイオマス原料やリサイクル原料を使用した製品の開発に注力。26年度にはカーボンニュートラルに貢献するMORESCO Green SX製品の売上比率を同社グループ全体で40%に引き上げるべく、中国グループ一丸となって取り組んでいく。有機フッ素化合物(PFAS)フリーの合成潤滑剤を中国市場に投入し徐々に実績が出始めている。

     23年に買収した米CROSS TECHNOLOGIESのノウハウを活かし自動車部品向け離型剤を中国市場に展開、現地生産も開始した。中国で技術や知見を積み上げ日本への展開も予定する。

     新規事業では半導体封止材や非鉄金属用特殊油剤について研究を進める。EV向け離型剤・潤滑剤の開発に加え、欧州企業との共同開発も進めている。

     中国担当の劉英進執行役員は「中長期では顧客や機械・装置メーカーとの共同研究を通じて将来ニーズを先取りし優位性を確保する一方、経営体制強化や間接部門の効率化にも取り組む」と話す。
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