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  • 化粧品総合特集 堺化学工業、無機化合物でニーズ対応
  • 2025年9月29日
  •  化粧品業界において堺化学工業は高品質で高機能な環境負荷が低い無機化合物で応える。主力用途の日焼け止めでは紫外線(UV)散乱剤である酸化亜鉛や酸化チタンの新製品を創出し続けており、育成に力を注ぐメークアップ向けでは硫酸バリウムの新たな特性を見いだすなど、各種化粧品の高付加価値化に貢献している。

     国内外で子ども向け日焼け止め化粧品の需要が増している。大人が利用する日焼け止めとは異なり、子どもには粒子径100ナノメートル以下の酸化亜鉛、酸化チタンが含まれていない、もしくはこれらの含有量が少ないものを使いたいという要望があり、化粧品会社は子ども向けに特化したノンナノ処方の日焼け止めの製品化に励んでいる。

     堺化学ではこのニーズに応えようと、欧州のナノマテリアル定義に該当しない2種類の酸化亜鉛を開発した。一つが「SF-5」。粒度分布が平均100ナノメートルで、コスト面で利点がある。他方、「XZ-NONA(ノナ)」は凝集粒子が生成しにくく、かつ、粒度分布がシャープになる合成工程を採用しており、可視光透明性が高いことが特徴。5月に行われた第12回化粧品産業技術展(CITE JAPAN2025)にSF-5とXZ-NONAを出展したところ、反響が大きかった。現在、サンプルワーク中で、早期に成果を上げる計画。

     メークアップ向けにはマイクロプラスチックビーズに代わる感触改良剤として球状硫酸バリウムと球状炭酸カルシウムの紹介を進めている。肌に塗布する際の伸展性、シミや毛穴を目立たなくさせるソフトフォーカス効果などの特徴も兼ね備えている点を生かし、採用実績を積み重ねていく。

     板状硫酸バリウムに関しては荒れた皮膚の回復を促進させる機能を持つことを突き止めた。無機化合物でスキンケア効果を有するのは珍しい。データも揃ったことから、提案活動に拍車をかけ、グローバルで拡販していく。
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