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  • 経営戦略特集1部 出光興産、基盤固め新領域投資推進
  • 2026年3月2日
  •  出光興産は、2023年度に始動した中期経営計画の最終年度を迎えている。30年ビジョン「責任ある変革者」のもと、製油所・事業所の安全・安定操業によるエネルギーと素材の安定供給の責務を果たしつつ、カーボンニュートラル(CN)と循環型社会実現への貢献に向けた取り組みを進めている。

     24年には西部石油・山口製油所の精製機能を停止し、燃料油の製造・供給体制の最適化を推進した。25年には富士石油を連結子会社化し、原油調達や製品供給の最適化を加速する。

     石油化学では、三井化学との千葉地区エチレン装置の集約に最終合意し、同装置を1基に統合する。また三井化学・住友化学とのポリオレフィン事業統合も決め、競争力強化を図る。

     海外では、ベトナム・ニソン製油所が高稼働を維持し、営業段階の黒字を確保。最終黒字化に向け、スポンサー間で協議を継続している。

     次世代エネルギー・先進マテリアル分野では、全固体電池向け固体電解質の大型パイロット設備の建設に着手した。千葉事業所で年間数百トンを生産できる体制を整え、トヨタ自動車と連携して27~28年の全固体電池搭載EVの実用化を目指す。

     プラスチック循環では、子会社「ケミカルリサイクル・ジャパン」の油化リサイクル設備が完成。処理能力は年間2万トンで、26年4月に商業運転を開始する予定だ。

     次期中期経営計画の公表を3月に予定している。2050年ビジョン「変革をカタチに」の実現に向け、中長期的な成長を着実に進めていく。
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