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  • 経営戦略特集1部 曽田香料、環境対応などに一層注力
  • 2026年3月2日
  •  「わたしたちは『香りテクノロジー』でより快適な明日を創ります」を企業理念に、創業110年を迎えた曽田香料。フレーバー(食品香料)を主力に、フレグランス(香粧品香料)、ケミカル、合成香料の4事業を展開する。近年はグループ内の拠点整備・設備投資を推進しており、本社ビルの統合に加え、中国第2工場および野田支社(千葉県野田市)内の新研究棟が稼働を開始した。

     新研究棟は2025年に予定通り完成した。建物の地震対策の側面もあるが、同支社内で分散していた研究や品質保証などの部門を統合するのが目的。本社ビル・野田支社ともに、拠点の集約により業務の効率化と従業員同士のコミュニケーション強化を活発化させる狙いがある。

     野田支社の新研究棟の名称は「SODA GATHELEDGE CENTER(ソダ ギャザレッジ センター)」。GATHELEDGEは、「GATHER(集う)」「KNOWLEDGE(知識)」「BRIDGE(橋)」を掛け合わせた造語だ。会社の将来を担う若手社員が考案した。

     中国・安徽省では、新たなフレーバー工場が稼働した。同国の製造拠点は昆山工場(江蘇省)に続き2拠点目となる。BCP(事業継続計画)対応や今後の事業拡大へ重要な拠点となる。

     曽田香料の25年度の業績も好調に推移した。一方、香料業界では、天候不順などによる天然系原料の供給不足に加え、歴史的円安や輸送費の増加により原料価格の高騰が続いている。今後は、環境負荷低減や持続可能な原料調達といった社会課題への対応が一層重要になるとみており、市場動向を注視しながら事業展開を進めていく。

     特に主力のフレーバー事業では、食品原料を代替する香料の需要増加など、フレーバーの選択肢や可能性が拡大している。長年培ってきた技術の活用に加え、市場を意識した自発的な提案力の強化を図っていく。
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