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  • 経営戦略特集1部 カネカ、先端事業に経営資源集中
  • 2026年3月2日
  •  カネカは、計画「3年の仕掛」において、設備投資を含め、先端事業への積極的な経営資源の投入により、ポートフォリオの変革を推進する。2027年度の営業利益目標660億円のうち、60%を先端事業で稼ぐ計画。コア事業でも、新規高付加価値製品の育成を進める。

     今期は塩化ビニル樹脂の市況が低迷するなど、事業環境に厳しさがみられる一方、米国向けにおいては、頭髪用繊維製品や還元型コエンザイムQ10サプリメントの販売が順調に伸びているほか、血液浄化器やカテーテルといったメディカル製品の拡販が進展している。さらに、ポリイミドやアクリル樹脂改良品といった電子材料、変成シリコーン樹脂「カネカMSポリマー」、樹脂改質剤「カネエースMX」などの伸長も期待する。

     メディカル分野では、日本ゼオンの医療機器事業の事業譲渡契約を締結した。カネカブランドでの販売に切り替えながら徐々に生産をグループ拠点に移管していき、必要に応じて各地で能力増強を実施していく。消化器向け内視鏡処置具で国内シェア3位にまで浮上する見込み。

     食品分野では、BtoCの価値提供に力を入れる。酪農からの一貫運営を強みとして、ヨーグルトなど有機乳製品の拡充を図る。主力であるマーガリンやイーストといった製品では価格改定による採算改善に取り組む。

     環境貢献型の新規ビジネスとしては、「カネカ生分解性バイオポリマー グリーンプラネット」と太陽電池が大きな柱。グリーンプラネットでは、ミズノと共同開発した人工芝がバンテリンドーム ナゴヤに採用されるなど用途が広がっている。

     26年2月には、次世代型太陽電池の新たな実証事業が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業に採択された。シリコン太陽電池とペロブスカイト太陽電池を重ね合わせるタンデム型の販売を28年度に開始する計画だ。
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