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  • 経営戦略特集1部 JNC、戦略的拡大事業で成長加速
  • 2026年3月2日
  •  JNCは2025年度、30年を見据えた新たな中期経営目標「Think&Act2030NEXT」をスタートさせた。「戦略的拡大事業の成長軌道の確保」「ポートフォリオ改革」「新規事業創出への経営資源の積極投入」「成長に資する『尖った』人材の登用」「成長戦略を支えるコーポレート戦略の実行」の5点を柱に、「持続的成長企業」への進化を図る。

     24年の不織布事業の整理に続き、25年には液晶事業で中国子会社を売却し、台湾への集中を進めるなど構造改革に区切りをつけた。アグリ事業でも、ジェイカムアグリ小名浜工場の化成肥料プラントの26年12月の停止を決定し、事業ポートフォリオの健全化を進めてきた。今後は戦略的拡大事業を軸に、成長戦略を加速させる。

     戦略的拡大事業には「ライフケミカル」「シリコーン」「アグリ」の3分野を設定。ライフケミカルでは、ワクチンを含むバイオ医薬品の開発・製造工程で用いられるクロマトグラフィー担体の需要拡大を追い風に、生産能力増強をテコに新製品開発と海外展開を加速する。

     シリコーンでは、原料多様化による原料基盤の強化と生産最適化を進め、高付加価値市場の開拓やフォーミュレーション提案力を高める。

     アグリ事業ではコーティング肥料で、従来品よりもプラスチック使用量の少ない新製品への置き換えを進めるほか、海外市場の開拓に力を入れる。

     ポートフォリオ改革では、低成長・低収益事業から高付加価値事業へ経営資源をシフトする。研究開発と事業化部門への投資を増やし、新規事業の創出を後押しする。25年4月には人事制度を刷新し、メリハリのある人事・報酬制度へ移行。「尖った」研究系・市場志向人材の発掘と育成を進め、失敗を恐れず挑戦できる組織風土の構築を目指す。さらに、デジタル化やマーケティングを支援する新組織の設置検討を進め、成長戦略の実行基盤を強化していく。
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