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  • 経営戦略特集1部 東亞合成、高機能品拡販で収益性向上
  • 2026年3月2日
  •  東亞合成は、2026~28年を対象にした新中期経営計画「Connect and Create 2028(共創で未来を拓く)」のもと、安定収益の確保や持続的成長の達成を目指す。成長ドライバーなどの注力分野で積極的な開発・投資を継続し、技術力強化と事業領域の拡大を推進。海外拠点も活用した高付加価値品の拡販などによる収益性の向上に引き続き取り組む。

     成長ドライバーに位置づける半導体分野やモビリティ分野では、幅広い需要に応えられる技術・製品の展開が強みだ。半導体製造の前工程と後工程の両方に製品を展開しており、半導体需要の加速に対応できる体制を整えている。モビリティ分野においても、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)、ガソリン車など全てのタイプの自動車への全方位開発を推進している。顧客の製品製造において必要不可欠となる技術、製品の提供により競争優位性を確保する方針だ。

     新たに成長ドライバーに追加したメディカル分野では国内外のアカデミアやベンチャー企業との共同開発を進めている。薬物送達性を高めるドラッグデリバリーシステム(DDS)や病気の原因となる特定の遺伝子の働きを抑える核酸医薬(siRNA)などのテーマで臨床試験に向けた初期評価を実施中だ。初の本格的な医療分野進出に向けて研究開発に引き続き注力する。

     25年にインド拠点を設立し、同社のグローバル拠点は8カ国13拠点となった。中国安価品のアジア流出など厳しい市場環境が続く中でも、アジア圏を中心に現地ニーズに適合した製品開発の推進や高付加価値製品の拡販により海外売上高比率の向上を図る。

     高い技術力や高付加価値製品の製造を下支えするのが研究開発力だ。同社は引き続き注力分野での積極的な開発・投資に力を振り向ける。オープンイノベーションや技術の情報発信などにより一層力を入れることで、新規開発品の早期社会実装や既存事業領域での収益性向上を図る。
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