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  • 経営戦略特集1部 長谷川香料、グローバルで開発効率向上
  • 2026年3月2日
  •  長谷川香料は国内外で成長戦略を推進していく。前期(2025年9月期)の決算は、市場環境が大きく変化するなかでも国内外の全主要拠点で増収を確保し、次の成長に向けた基盤づくりを進めた。国内では、飲料市場を取り巻く消費行動の変化を踏まえ、従来の強みに安住せず、事業ポートフォリオの再構築に着手している。

     国内において新たな成長領域と位置づけるのは、西日本市場や業務用分野だ。中食・外食分野で需要拡大が見込まれる西日本に向け、展示会や代理店を活用した新規顧客開拓を進め、国内シェア拡大の余地を着実に取り込む考えだ。

     米国では、24年に買収した現地香料メーカーと既存拠点との役割分担を明確にすることで、生産効率と利益構造の改善を図る。東南アジアでは、マレーシア新工場の建設や、ベトナムで現地香料会社を買収するなど積極的な投資による成長を目指す。

     中国では、さらなる成長に向けて営業体制を強化する。これまで代理店との連携を軸としてきたが、自社が前面に立つ提案型営業の比重を高め、重要顧客には営業担当が直接入り込む機会を増やしていく。代理店とは既存、新規顧客対応の両面で役割を最適化する。また新工場建設による生産能力の増強も進め、需要増加に着実に対応する。

     上海の研究所では官能評価部門を強化。営業活動に技術系人材が同行し、現地ニーズに即した提案をスピーディーに行っていく。マネジメント面では、本社と現地拠点が協調して経営判断を行い、グローバルな知見を取り込みながら中国ビジネスを推進していく。

     研究開発では、世界各国の法規制を前提としたグローバル処方を構築し、開発効率とスピードの向上を図っている。食品原料代替素材の開発、少子高齢化や健康志向による新しいマーケット需要への対応など、社会課題の解決につながる高付加価値技術の活用や新規創出にも力を注いでいく。
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